がん治療の最先端は塩基編集

「塩基」とは…私たちの遺伝コードを構成する。その塩基はアデニン(A)、シトシン(C)、グアニン(G)、チミン(T)の4種から成る。それらで生命をつかさどる。

DNAに含まれる何十億もの塩基の組み合わせは、平仮名やアルファベットが、ある一定の並び方をして意味を持つ言葉を作り出すように。

或いは、人体の取扱説明書といった見方も出来る。

そして…

「塩基編集」とはDNAを傷つけることなく特定の塩基を編集し、遺伝的指令を変える技術のことを指す。ガンの種類によってはガン化したT細胞を特定して破壊することが出来るところまで実現していて、新種のT細胞を作り出すことに成功している。

この技術がすべてのガンに使えるようになれば、人類の寿命は大幅に伸ばせる。

一日も早く、一般的な医療技術として広まって欲しい。

しかし…

せっかくの最先端医療技術も、生活習慣の自己管理が出来ない場合は何度も繰り返さなければならない。ある意味好きで病気になっているような人々のための技術ではなく、目的をもって生きようとするまともな人々のための技術であって欲しい。

wakuwaku