エイプリルフールは「嘘」じゃなく「冗談」の日。相手が笑えなきゃダメだよ!
「エイプリルフール」とは、4月1日だけは「罪のない嘘やいたずらで笑わせても良い」という習慣のこと。
正しくは「エープリルフールズデイ」。「エイプリルフール」は騙された人を指す。
日本の場合は、明治・大正を通じてヨーロッパの文化とともに入って来た訳だが、
困ったことに、日本人の中にはバカな?人がいて、どんな嘘でもついて良いと考えているようだ。
本来の意味だとlie(=嘘)ではなく、joke(=冗談)やtrick(=いたずら)という類の嘘のことを指しているのだが…。
そう言えば昔、三波春夫さんが「お客様は神様です。」と言ったことの本当の意味が分からずに「お客だから神様のように偉いんだ。」と
間違った解釈をして「カスハラ」をしたり、「クレイマー」になったりして「俺はお客様だぞ!」相手に迷惑をかけている人がいることに
とても似ているような気がする(笑)
せて、話は「エイプリルフール」に戻るが、
あくまでも楽しい冗談で楽しむ日がエイプリルフール。
そのエイプリルフール、始まりは世界中に諸説あるようだ。
たとえば、1564年のフランスの改暦で新年の始まりを1月1日したグレゴリオ暦が始まったことで、それに反対した人々が、旧暦のままの4月1日に新年を祝って馬鹿騒ぎをするようになったのが始まりという説。
同じくフランスで「プワソン・ダヴリル(4月の魚)」といった習慣が起源の説などもあり、各国それぞれ実に様々な説があるのには驚きだ。しかも全てが4月の行事や習慣に関するものなのが面白く、
興味深い。
具体的には…
・古代ペルシャ時代から続く、「シズダベダール」という嘘を付き合うイベント
・イギリスで行われていた、君主制回復を祝う「オークアップルデー」という午前中だけはオークの小枝を身に付けていないと
卵を投げつけられたりしたイベント
・インドの修行僧が、修行明けすぐに迷いの境地に戻ってしまうことを揶揄した
…などなど。
ただ、筆者が思うに、世界中どこでも春の到来を喜び、祝い、元気になって騒ぎ出すという人々の気持ちは同じなのだろう。
無礼講でバカになってお祭り騒ぎをする…そして、それら別々の起源が世界共通のイベントである「エイプリルフール」に繋がっていったのだろうと。