田舎と都会、住みたいのはどっち?…ある経験者の独り言

リタイヤ後は田舎でゆっくりと過ごしたいと言う人がいる。確かに田舎だと時はゆっくりと流れる。人も情報も溢れていないからそう感じる。都会の喧騒から逃れたいと思う人々は数多くいると思う。

だが…経験者は語る…そう、私自身がその経験者なのだ(笑)

結論から云えば、老後の田舎暮らしはやめたほうがいい。田舎暮らしが良いのは健康でいられる間だけなので。

私はある事情があって、東北の某県の県庁所在地近郊にある住宅地に住んでいた。

一応、バスも電車もあるが、何せ本数が少ない。公共の施設も商業施設も分散しているので、たとえば病院に行くにもバス一本では着かず、どこかで乗り換える必要がある。

電車も利用客が少ないので、朝夕以外は1時間に一本程度で、市民の足のメインは自家用車。

都会の家を売り、全財産を注ぎ込んで田舎の家を手に入れて、怪我をしたり、病気になったりしたら一巻の終わりで、もう都会に戻るための資金は無い。

ちなみに若年者の移住は別の問題も出てくる。就職先の選択肢は少なく、給料水準も低い。子どもが通う学校も遠いし、児童数も少ない。

若者が田舎から都会に出てくる原因となっていることが、自然や素朴さとの引き換えに不利になってしまうのが田舎生活。

そこまで考えた上で、再度考えてからでも遅くはない。私はだいぶ苦労したので…。

wakuwaku