二酸化炭素放出による、地球温暖化の根拠を考える。

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2023年現在、地球の大気の主な成分は…

・窒素が約78%

・酸素が約21%

・その他約1%

二酸化炭素は、その他の成分の中に含まれて全体的ので中の割合は0.041%と言われています。

ここで、地球温暖化を訴える専門家は…

200年前の二酸化炭素割合は0.028%だったものが、産業革命以降、大気中の二酸化炭素は1.5倍近くに増加傾向にあると主張。更に、大気中に放出された炭素のうち、約6割は大気中に蓄積され、残りは陸域生態系および海洋に吸収されていると主張しています。

たった0.04%の二酸化炭素が地球の炭素循環に大きな影響を与えていると言うのです。

気温を数値で見ると200年前(1820年頃)の平均気温と比較して、現在の地球の平均気温は約1.06℃上昇しています。

つまり、二酸化炭素の割合が0.013%増加したために気温が1.06℃上昇したとされているのです。

ここで、地球規模の温度変化を考えてみます。

最新の研究によれば、地球の気候は約10万年周期で温暖化と寒冷化を繰り返していて。この間にも、より小さなスケールでの温暖化と寒冷化が繰り返されているようです。また、大まかに500万年スケーで見ると、現在も寒冷化の傾向にあるとされています。

地球の気候の寒冷化・温暖化の周期における平均気温の幅は、氷期と間氷期を含む大きな変動で、気温が約0.5℃~10℃幅で変動するということです。つまり、現代は大まかのスケールの中の寒冷化の周期の中の小さなスケールにおける温暖化の中にあるということになり、直近の世界の年平均気温は100年あたり0.74℃の割合で上昇中ということになります。

ここで再び、地球温暖化を危惧する専門家たちによれば、超長期的なスケールで見ると、地球は寒冷化の傾向にあるとされているものの、これは数百万年単位の話であり、人間の生活に直接影響を及ぼすものではなく現在、我々が直面している地球温暖化は、人間の活動による温室効果ガスの排出が主な原因であり、その影響は数十年から数百年にわたって続くと考えられています。

したがって、2027年に温暖化のピークが訪れたとしても、その後すぐに寒冷化が始まるわけではなく、地球温暖化の影響は長期間にわたって続くと予想されています。

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地球温暖化の議論は結局のところ…

地球の気候の寒冷化・温暖化の周期における平均気温の幅は、氷期と間氷期を含む大きな変動で、気温が現在よりも約5度から10度低い時代を指します。また、小氷期と呼ばれる現在より気温が0.5度ほど低い時代も存在します。これらの変動は地球の軌道要素の変化、太陽活動の変動、火山活動、人間活動など、様々な要因により引き起こされています。しかし、具体的な周期やその影響は、多くの要素が複雑に絡み合っているため、完全には解明されていません。つまり、分からないということです。

そもそも…

地球温暖化の概念を初めて提唱したのは、19世紀の科学者たちで、彼らは温室効果ガスと地球の気候変動の関連性を理論的に示しました。

  • 1827年:フランスの物理学者ジョゼフ・フーリエが温室効果を初めて提唱
  • 1861年:アイルランドの物理学者ジョン・ティンダルが、水蒸気、二酸化炭素、オゾン、メタンなどが主要な温室効果ガスであることを発見し、これらが地球の気候を変える可能性を指摘
  • 1896年:スウェーデンの物理化学者スヴァンテ・アレニウスが、大気中の二酸化炭素濃度が増加すると気温が上昇することを指摘

しかし、地球温暖化が一般に認知され、深刻な問題として注目されるようになったのは、1980年代の末からです。1985年にオーストリアで開催されたフィラハ会議をきっかけに、二酸化炭素による地球温暖化の問題が大きく取り上げられるようになりました。そして、地球温暖化のリスクが一般に認知され始め、対策の必要性が広く認識されるようになってきました。この間にも、多くの議論と研究が行われ、地球温暖化の研究や予測の精度を向上させようとしています。そして現在では、地球温暖化は人間の活動による温室効果ガスの排出が主な原因であるという主張が過半数を占めています。それでも結局のところ、二酸化炭素の割合がどの程度で何℃気温が上昇するのかの具体的なシステムは分っていません。あくあでも、ある限定された環境下における実験によっては二酸化炭素による温室効果があったと発表されているだけに過ぎないのです。つまり解明されていない…。

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ただ、筆者が危惧するのは、二酸化炭素による地球温暖化の理論が特定の階層の人々や特定の産業界・金融業界などの権益を創造する、或いは守るために過大評価され、利用されうるという懸念があるということです。

※ご参考までに…

地球の歴史を見ると、過去にも温暖化の時期がありました。例えば、約9200万年前の白亜紀の超温室期には、地球の表面温度は約29.4℃に上昇。さらに遡ると、約2億5000万年前のペルム紀と三畳紀の境には、地球の平均気温は32.2℃前後を推移する期間が数百万年も続いたとされています。もちろん、地球上の環境は現在と異なりますが。

他方、現在の地球温暖化は、人間の活動による温室効果ガスの排出が主な原因であり、その速度と規模は過去の自然な温暖化とは異なるということですが…。真実はいかに。歴史以外に、それを証明することは出来ないのでしょう…。

wakuwaku