七夕の夜、アルタイルとベガに想いを馳せる

2021年の七夕の夜、東京は例年通り梅雨の真っ只中!なので、星空は見えない。だけど、せっかくだから七夕にまつわる星について考えてみた!

一年に一度しか会えないと言われる彦星と乙姫…それをガチで考えるとこうなる↓

アルタイルベガの間の距離は約15光年…つまり、お互いが光の速さで近づこうとしても、中間地点で合うまでに約7.5年もかかってまう(笑)

そんな色気もへったくれも無い話だが、現実的な星のことを考えると宇宙の神秘についてのロマンは感じる!

彦星と呼ばれるアルタイルは、わし座α星でわし座の中の最も明るい恒星。 … 見かけの明るさが0.76等級なので、夜空の中では明るい星の部類に入る。

ちなみに地球からの距離は約16.7光年だから、宇宙戦艦ヤマトに出てくるイスカンダル(14万8千光年)よりは遥かに近い!

次に織姫と呼ばれるベガは、こと座α星、こと座で最も明るい恒星で見かけの等級は0.03。

地球からの距離は、約25光年。

アルタイルベガも、肉眼で見える21個しかない1等星に含まれているので夜空では一番明るい星の仲間だ。

ご参考までに…星の明るさの等級とは、恒星の明るさを6つの尺度で分けたもの。人間の目で見える限界の暗い星を6等星、一番明るい星を1等星とした基準を設定。1〜6までの等級は、各2.5倍ずつ明るさの差があり、1等星と6等星では明るさの比が100倍になるよう定義されている。

つまり1等級は2等級の2.5倍、2等級は3等級の2.5倍…以下同様に前の級の2.5倍ずつ明るく見えると言うことで、計算していくと1等級は6等級の100倍の明るさということになる。

他にも、惑星を含め整数または小数を用いて「1等級」「1.25等級」「-1.46等級」などと表すこともある。また、明るさに変動があり、幅のある明るさを持つ恒星を一言で「○等星」と呼ぶ場合もある。

等級が0に近づくほど明るくなるが、0よりももっと明るい場合はマイナス表示となる。

それで表すとベガは0.03等級で、アルタイルは0.76等級の明るさ。

恒星ではなくとも、衛星である月は-12.7等級、惑星である金星は-4.3等級でマイナスが付いているから更に明るいということになる。

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