デリバリーの質が問われる時代

外出自粛によって、外食する人々の数が激減。スナックなどでも、宅配の料理や飲料、弁当を始める店が増えています。

そんな中…

もともと宅配の機能をもっていた宅配ピザ屋などは、今まで通りなのですが、デリバリー機能を持っていなかった業態は、新たにデリバリーのシステムを構築しなければならなくなりました。

そこで登場したのが、ウーバーイーツなど宅配のシステムそのものを提供するサービス。

手軽に始められ、誰でも参加出来る宅配の仕事ということで、コロナ過に職を失った人々の収入源となり、ある意味では社会に貢献出来ているようです。

しかし…

気軽に誰でも…ということで、簡単に職にあるつけるというだけあって、個人事業主として請け負うという業務委託方式は、業務上に問題があっても全て個人事業主の責任の上で請け負うといったシステム。巷では交通違反や「ウーバー地蔵」などといった弊害を生み、見るからに不潔そうな感じの配達員が料理を配達する例もあり、料理や食材を作っている店のイメージが下がるといったこともあるようです。

更に、不法滞在する外国人労働者をしっかりチェック出来ることが出来ないシステムだったため、不法滞在者の収入源となってしまっている現状もあります。

手軽で自由に出来る仕事…配達する個人事業主を集めるために契約する条件を緩くし過ぎたために、人件費は抑えられて業績は伸びているものの、提供するサービスの質が保てず、ウーバーイーツが担当する店の料理ではなく、別の業者が宅配を担当する店舗を選択するお客さえいるくらいです。

利益を確保するために提供するサービスの質を下げてしまう…といった業態は果たして日本に定着するのであろうか。ここ1~2年でデリバリーサービスの雌雄を決することになりそうだ。

wakuwaku

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